
時間帯の使い分けには「正解」がある
成功者の平均睡眠時間は約8時間
経済的、社会的に成功している人たちの睡眠時間を調べたアメリカの研究によると、成功している人たちは長時間眠っていることがわかっています。
その平均睡眠時間は、約8時間。一般の平均睡眠時間は、約6時間。
そこには2時間もの差があったのです。
実際、AppleのCEOティム・クックは毎朝4時半に起きるそうなのですが、毎日確実に7時間の睡眠時間を確保していることを公言しています。
同じく、4時半に起床している、スターバックスの創業者ハワード・シュルツは8時間睡眠の提唱者です。

なぜ、社会的に成功している人の方が長く眠っているのか。
それは、取り組む作業に高い集中力が必要な人ほど、ウィルパワー(集中力の源となる、脳の前頭葉で思考や感情をコントロールする力)が十分に回復するに足る睡眠時間が必要になるからです。
しかし、4時半に起床する人が8時間眠るには20時半に寝なければいけません。
これは一般的な感覚からすると、かなりの早寝。
ところが、人の体を動かしている体内時計「サーカディアンリズム」で考えると、非常に理想的な生活サイクルなのです。
午前10時に勉強するべき?
サーカディアンリズムとは、原始時代から今に至るまで哺乳類がくり返してきた「日の出とともに朝起きて、日が落ちるとともに眠くなり、夜は寝る」という生活サイクルを通じてつくられたリズム。
私たちの体の各機能は、サーカディアンリズムに合わせてうまく働くようになっています。
一例を挙げると、17時頃は、心臓などの循環器系の効率が1日のうち最も高く、力が出やすい。
午前10時は、認知能力が高く、集中しやすいことがわかっています。この時間に勉強をしないのはもったいないということです。
海外旅行をしたときの時差ボケもサーカディアンリズムの乱れによって生じるもの。
十分に眠ったはずが、目覚めても外が真っ暗で睡眠不足気味になり、頭はぼーっとし、疲れは取れません。
これはサーカディアンリズムが乱れ、体の機能がうまく働いていないからです。

生活サイクルが狂うと、悪循環の連続が待っている
4時半起床や20時半就寝といった社会的成功者の生活サイクルは一見、極端すぎるように思えますが、体にとっては最適なリズムです。
逆に深夜まで残業し、朝も出勤ギリギリまで二度寝するような生活サイクルは、時差ボケのまま日常生活を続けているようなもの。
当然、日中に眠気が強くなってしまい、集中力も続かず、体も重くだるさを感じてしまいます。
そんな不調を感じながらも、そのまま夜型生活を続けていると、体内時計が乱れ、不眠症状に悩むことに。
眠いはずなのに寝つけず、眠りは浅く、わずかなことですぐに目覚めてしまう状態になります。
しかも、睡眠に満足感を得られないので、朝起きるのが辛くなり、起床時間が遅れ、朝の時間を無駄にしてしまう。
このように、リズムが崩れると悪循環が始まり、仕事やスポーツのパフォーマンスに影響が出ます。
皆さんも一度、生活リズムを見直してみましょう!
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