
自己実現を果たすには「ミッション」が必要
自己実現をするには行動が必要です。
その上で、もっとも重要になってくるもの。
それが、「ミッション」です。
最初に、「なぜミッションが重要なのか」についてお話していきます。
ミッションは自分のすべての行動に連鎖するべきである
ピーター・ドラッカー(経営学者)は、経営者に送る「5つの質問」として、
- 我々のミッションは何か
- 我々の顧客は誰か
- 顧客にとっての価値は何か
- 我々にとっての成果は何か
- 我々の計画は何か
をあげています。
ミッションとは、「自分はなんのために生きているのか」の答えで、「自分の価値・目的」でもあります。
ドラッカーは、「我々の事業は何であるべきか」をひたすら問い続けてミッションを明確にしているのです。
そして、ミッションはすべての自分の行動と連動していなければならないと言います。
世界的に成功している企業では、ミッションを明確に打ち出しています。
ミッションに対して企業が運営され、すべての社員に浸透し、連動されて仕事が動く。
また、ドラッカーは「ミッションの価値は正しい行動をもたらしてくれること」であるとも言っています。
ミッションがあるからこそ、それに従い、人は正しい行動ができるのです。

人を集めるためにもミッションが必要
ミッションを立てるとさまざまなメリットがあります。
例えば、採用にも有効です。
京都のある工場の話で、こんな話があります。
そこはかつて、人材を募集しても、いわゆる不良だった人しか集まらない工場でした。
しかし、いつしか有名大学の大学院卒の人も来るようになったといいます。
なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。
それは、経営者がミッションを正確に打ち出し、そのミッションに連動した社員教育を行ったからだそうです。
「5つの質問」を徹底し、ミッションを明確にすることで、一流の人が共感し、集まってきたのです。
最後に人を動かすのは、”人の想い”なのです。

ミッションを元に価値を体系化すると説得力が増す
多くのセミナーや本に触れたとしても、その勉強がミッションとビジョンと自分の目標にどのように結びつき、なぜ必要なのかが分かっていないと、本当の力になりません。
これは会社の経営でも同様です。
例えば、広告を出す場合、インターネットマーケティングも、新聞広告も雑誌もすべてやっているという会社があります。
それが自分の会社の価値を高めたり、目的を得るためにどんな風につながり、価値となっているかを考えていないと、価値が分離していることになります。
これでは自己満足に過ぎず、無駄な労力になってしまう可能性があるのです。
ミッションを元に、価値を体系化すること。
それが説得力につながります。
知識が豊富でも、技術を持っていても、それだけでは決して形になりません。
ミッション・ビジョン・目標さらに「何をすべきか」をひとつの形に体系づけることがとても重要なのです。
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